「これ、来月セールになりますか?」。お店をやっていると、こういう質問が夜中にも届きます。
SUGOI Chat を作るとき、私はまず、この質問にAIが答えないようにすると決めました。
SUGOI Chat(ウープス有限会社が開発し、Shopify App Store に掲載している日本語のAI接客アプリ)は、お店に登録された情報がある質問にはその情報で答え、情報がない質問には答えを作らず、お店へのお問い合わせと「お店の人に聞く」入口をご案内します。

書いてあることは、10回聞いても同じ金額で答える
最初に確かめたのは、お店が書いたことを、AIがぶれずに伝えられるかでした。
架空のデモストア「sugoi pet」の店のルールに、送料を一行だけ書きました。全国一律600円、沖縄・離島は1,200円、8,000円以上で送料無料。2026年10月6日、本番のアプリで「送料って、いくらですか?」と10回聞いています。
言い回しは毎回少しずつ違いました。金額は10回とも同じで、「確定の送料はご注文手続き画面でご確認ください」も毎回添えていました。お客様が知りたいのは言い回しではなく金額です。そこが変わらないことに、まずほっとしました。

書いていないことは、もっともらしく答えない
同じ日に、冒頭の「これ、来月セールになりますか?」も聞きました。sugoi pet の情報には、セールの予定はどこにも書いていません。返ってきた答えはこうです。

もふもふハーネスの来月のセール予定につきましては、こちらではご案内いたしかねます。恐れ入りますが、セールやキャンペーンの予定につきましては店舗へお問い合わせください。
AIは、頼めばそれらしい答えを作れてしまいます。「来月は10%オフの予定です」と答えて、セールがなかったらどうなるか。謝るのは店主で、削られるのはお店の信用です。だから、書いていないことには答えない。ここをいちばん最初に決めました。

その分、設定が少ないうちは「お問い合わせください」が増えます。店のルールや配送・営業日の設定を足すほど、答えられる質問が増えていきます。
答えられない質問は、お客様が確かめてから店主に届く
「お店の人に聞く」を押すと、質問が入った小さなフォームが開きます。お客様は中身を確かめて、書き直すこともできます。返信先のメールアドレスは任意です。「スタッフへ送る」を押したときだけ、店主にメールが届きます。

何が店主に伝わるのかを、お客様自身が見てから送れるようにしました。送った内容はアプリに保存しません。この引き継ぎは初期状態ではオフで、管理画面の「接客設定 → スタッフへの引き継ぎ」でオンにします。
正直に書くと、SUGOI Chat はどんな質問にも答えるアプリではありません。セールの予定のように、お店の中でしか分からないことには答えません。配送アプリで計算する送料の金額も答えられないため、ご注文手続き画面での確認をご案内します。「とにかく何でもAIに答えてほしい」お店には、向かないと思います。
公開したばかりで、実際のお店で「分からない」がどれくらい出るのかは、まだ分かっていません。導入してくださったお店の記録を見ながら、確かめていくつもりです。
試すなら、管理画面の「回答テスト」がおすすめです。店のルールに書いてある質問と、書いていない質問を1つずつ送ってみてください。テストは月の回数に数えません。ほかの機能は SUGOI Chat の機能一覧にまとめています。

SUGOI Chat は Shopify のAI接客アプリです。使い方は公式マニュアルにまとめています。チャットの動きは、デモストアの「こよみ茶舗」(sugoi-wa.myshopify.com・開くときのパスワードは s)でも試せます。
執筆:ウープス有限会社 SUGOI 開発チーム
