「Shopifyサイトを越境ECにして海外進出したい!」「でも越境ECって言葉の壁があって難しそう・・・」と不安に思っているあなた、実はShopifyを使うことで越境ECは簡単に作成できます。
この記事では、Shopifyを利用して越境ECを始めるメリットや注意点、立ち上げ方の他、成功させるために押さえておきたいポイントについて詳しく解説します。
海外では日本製品に高い需要があることに加え、市場規模や成長の伸び代は国内を遥かにしのぎます。そのため、ひとたび越境ECに成功すれば、莫大な売上を得ることも不可能ではありません。
この記事を読めば、越境ECで海外を狙った事業の拡大のために今日から行動できるようになります!ぜひ最後まで読んでみてください!
目次
越境ECってどんなもの?普通のサイトと何が違うの?
そもそも越境EC(Cross-border E-commerce)とは、異なる国や地域をまたいで商品の売買を行うインターネット上の取引のことを指します。
例えば、アメリカに住んでいるお客さまが、日本の商品をインターネットで購入したいと思った時、日本人のあなたがアメリカ人のお客さま向けのECサイトを用意していれば、それは越境ECです。
越境ECはグローバルな市場で商品を売買するチャンスとなる一方で、日本国内のみをターゲットとした通常のECと比べて、いくつかの違いがあります。
まず、国や地域によって法律や税金のルールが異なるため、販売先に合わせたECサイト上の表記対応が必要な他、国際配送など、国境を越えるための手続きも必要です。
一見すると難しそうですが、Shopifyを含む一部のECプラットフォームでは、越境ECに参入しやすい環境が整えられています。
そのため、Shopifyで越境ECを始めれば、あなたの商品やサービスが国際展開できるチャンスを掴めるため、新たなお客さまの獲得やサイトの大きな成長が期待できるでしょう。
時代に乗り遅れるな!越境ECの市場規模について
では、実際に越境ECの市場規模や日本初のECサイトにどれほど将来見込みがあるのかについてデータを用意しましたので、ぜひご確認ください。
経済産業省の「令和3年度 電子商取引に関する市場調査 報告書」によると、世界のEC市場規模は年々上昇していることがわかり、今後も伸びる見込みがあります。
また、日本から海外への越境ECによる輸出額は米国と中国で合わせて3兆3,000億円を超える市場規模であるデータから、日本のECサイトに大きな需要があることも分かります。
さらに、近年の日米金利差からくる円安になりやすい環境も追い風となって外需の増加も増える傾向にあるため、海外に向けたEC市場は今後も拡大すると予想されます。
よって、現在は国内だけでなく、海外の市場へ参入して大きな利益を得る波がきています。このチャンスを逃さないようにしましょう!
Shopifyで越境ECを始める強みやメリットとは
通常のECと越境ECの違いや魅力について知ったところで、続いてはShopifyが越境ECに強い理由や、Shopifyを利用した越境EC構築のメリットについて解説します。
Shopifyで越境ECを始める9個の強みやメリット
- 多言語化に対応
- 世界中の通貨に対応
- 世界中の決済方法に対応
- 海外発送や税率の計算が他のECプラットフォームよりも簡単
- SNSなどと連携して販路(販売チャネル)を増やせる
- 越境ECの運営支援向けのアプリが充実
- 海外にも通用するサイトデザインができる
- Shopifyには集客に強い機能が整っている
- トレンドやグローバルな変化に対応しやすい
多言語化に対応
多言語化に対応することで、異なる言語圏のお客さまに対して商品やサービスを提供できます。
Shopifyでは50の言語に対応しており、言語設定すればカート画面などのサイトの根幹となる記載は自動で翻訳されます。また、翻訳用のアプリを使うことで日本語の商品説明文章も簡単に翻訳可能です。
言語の切り替えも、お客さまがボタン一つでサイト全体の言語を一括で切り替えられるような機能もあるため、複数の国のお客さまに備えたサイト運営ができます。
また、SEOの観点からも多言語化は重要であり、各言語に対応したキーワードを適切に活用することで、検索エンジンにおけるサイトの上位表示が期待できるでしょう。
世界中の通貨に対応
Shopifyはさまざまな通貨に対応しており、商品の価格を国別の通貨に自動で変換する機能を備えています。
これにより、お客さまは自国の通貨で商品の価格を把握できるため、わざわざ円から母国の通貨に換算する手間なくスムーズに商品を購入できるメリットが得られます。
運営側にとっても、日々変動する通貨の変換手数料や為替リスクによるお客さまの購入への影響を心配することなく、世界中のお客さまに商品を販売可能です。
世界中の決済方法に対応
国や地域によって支払いの手段は異なるため、それに対応していないと、お客さまの決済手段がないことが原因で売り上げの機会を逃してしまうでしょう。
Shopifyでは、一般的によく使われている各種クレジットカードや、「Amazon Pay」「PayPal」、「Apple Pay」などを含む、世界中の100以上の決済方法に対応しています。
これにより、お客さまが自分にとって使いやすい方法で支払いできるため、購買のハードルを下げられ、運営側にとってもお客さまの購入の機会を逃すリスクを減らせるでしょう。
海外発送や税率の計算が他のECプラットフォームよりも簡単
Shopifyは海外発送の簡易さにも優れており、統合された発送ツールや配送業者との連携により、国際配送が迅速かつ効率的に可能です。
送料計算では商品のサイズや重量から運送料金を比較することも可能で、お客さまの国や地域によって異なる税率を自動で請求できる機能も備えています。
さらに、送り状や海外発送の際に必要な税関に申告する書類であるインボイスを自動で発行してくれるアプリもあるため、他のECプラットフォームよりも海外への発送対応がやりやすい環境が整っています。
SNSなどと連携して販路(販売チャネル)を増やせる
Shopifyは、TikTokやInstagram、Facebookと連携して商品のPRや販売がしやすいECプラットフォームです。
例えば、InstagramやFacebookの投稿から直接Shopifyのサイトへ移行して商品を購入できる他、Instagramの投稿をShopifyサイト内に埋め込むなど、SNSと強く連携できる機能が整っています。
InstagramやFacebookは世界中の人が利用しているSNSなので、投稿がそのまま商品の広告として機能します。
その結果、SNSを通して世界中のユーザーに商品を知ってもらい、そのまま購入につながる導線をShopifyは構築しやすいでしょう。
越境ECの運営支援向けのアプリが充実
Shopifyは越境ECの運営支援に役立つアプリが充実しています。
例えば、国際配送や関税計算の自動化、翻訳ツール、通貨変換機能など、海外展開に必要な機能を多く提供しています。
これにより、海外へ向けた商品展開を、スムーズかつ効率的に運営可能です。
海外にも通用するサイトデザインができる
Shopifyには多くのデザインテンプレートやテーマが用意されているため、デザイン性の高いサイトが簡単なカスタマイズで作成できます。
そのため、Shopifyでは多言語対応や通貨変換、地域ごとのカスタマイズはもちろんのこと、日本国内だけでなく海外のお客さまにも通用するサイトデザインに対応可能です。
国や地域によってお客さまが利用しやすいサイトのデザインは異なるので、それに合わせたサイトのレイアウトが簡単に実現できるのは、大きなメリットでしょう。
これにより、Shopifyではお客さまの地域特性や文化に合わせた魅力的なショッピングを提供できるので、サイト利用における信頼と満足度を高められます。
Shopifyには集客に強い機能が整っている
Shopifyでは、ブログ作成機能や、ページごとにタイトルタグやメタディスクリプションを設定できるなど、集客に必要なSEO対策を行うための機能が整っています。
とくにブログ機能は、サイトが検索エンジンによって上位表示されやすくなる効果があるだけでなく、お客さまへ商品の魅力や価値を伝えやすいツールとしても非常に有効です。
また、Shopifyにはページの読み込み速度を向上するサイト設計や、お客さまのサイト内の導線をコントロールできるような機能も多数備えています。
これにより、Shopifyは単に集客するだけでなく、集客後のお客さまをサイトに長く滞在させ、商品をよく吟味してもらえるサイトデザインの工夫がしやすいECプラットフォームとしてとても使いやすいというメリットがあります。
トレンドやグローバルな変化に対応しやすい
Shopifyは、テーマのカスタマイズやアプリの導入によって、サイトをどんどんアップデート可能です。
そのため、世界の流行やトレンドに乗り遅れることなく、常に最新の技術や手法を利用して商品の魅力を伝える工夫を、サイトに取り入れ続けられるという強みがあります。
これにより、最新のデザインだけでなく、新しい販売チャネルやマーケティング手法を取り入れられるため、サイトの競争力を維持して、成長し続けられるでしょう。
越境ECのデメリットや注意点とは
続いて、越境ECを運営する上でのデメリットや注意点について解説します。
越境ECのデメリットや注意点
- 日本人以外にも使いやすく見やすいデザインを考慮
- 集客のためにSEO対策は必須
- 国別の関税や配送料や消費税を考慮する
- メイドインジャパンだけでは売れない
- デザインの選択肢が多すぎる
日本人以外にも使いやすく見やすいデザインを考慮
越境ECにおけるデザインは、異なる国や地域のお客さまにも使いやすく見やすい要素を考慮する必要があります。
とくに、言語においては、言語切り替えや多通貨表示の機能の他、国際的なアイコンやシンボルを使用して、どの国の人がみても情報が伝わる工夫を行うことが大切です。
色とデザインは地域の好みに合わせて選び、シンプルで直感的な操作ができるように工夫しましょう。
一部の国ではプライバシーポリシーや法的な通知、税金に関する特定の表示要件をサイトに載せる必要もありますので、各国特有の要件を満たす要素も取り入れなくてはいけません。
また、国によって、サイトを閲覧するデバイスも多様なので、レスポンシブデザインを採用する必要もあるでしょう。
集客のためにSEO対策は必須
日本人のお客さまを対象としたSEO対策と同じように、各言語に合わせた施策を施すことで、海外のお客さまをサイトに招きやすくなります。
そのためには各国の検索エンジンの特性やキーワードの選定に合わせて、サイトの最適化やコンテンツ戦略を展開する必要があります。
言語が違えば、検索に使用するキーワードや表現も異なりますので、集客のためには狙った国や地域のお客さまのニーズを把握したSEO対策を行うことで、高い集客効果が期待できるでしょう。
国別の関税や配送料や消費税を考慮する
越境ECを行う際には、国別の関税、配送料、および消費税など、かかる費用を考慮する必要があります。
まず、商品を海外に発送する際には、各国の関税制度に従う必要があります。国によって関税の計算方法や税率が異なるため、商品を販売したい国や地域の関税規制を確認しましょう。
関税の支払いは販売価格と売り上げに影響を与えるため、販売戦略をよく考慮する必要があります。
商品の配送にかかる配送料も、配送する国によって異なる場合があります。国際配送サービスを利用する場合、配送料金の計算方法や送料のオプションについて理解しましょう。
たとえ、売り上げがあっても配送料でマイナス収支にならないよう、配送料を考慮した値段設定にすることを覚えておいてください。
また、海外のお客さまには日本の消費税は適用されませんが、日本の消費税に該当する各国の税金を購入の際にお客さまが負担する必要があるので、Shopifyの方で税込みの商品価格かどうかの表示を忘れないようにしましょう。
メイドインジャパンだけでは売れない
越境ECにより、世界に向けて日本の商品を販売したいと考える方は多いでしょう。メイドインジャパンの商品は品質や信頼性が高く評価される傾向がありますが、それだけでなんでも売れるわけではありません。
メイドインジャパンの商品であっても、各国の消費者のニーズや好み、文化的な背景を理解し、それに合わせた商品やマーケティング戦略を展開することが重要です。
また、 日本の商品は、確かに品質やデザインの面で競争力を持ってはいますが、他の国や地域の製品と比較して、メイドインジャパンの商品の独自性や付加価値を明確に示さなければ、十分に売れません。
さらに、消費者に対してメイドインジャパンの価値やストーリーを伝えるために、適切な広告やプロモーション活動を行うことで、日本の商品としてのブランドを高める努力も必要です。
そのため、単にメイドインジャパンの商品だからといって、無暗に商品を販売しようとしても、簡単に世界に通用するわけではないので注意しましょう。
デザインの選択肢が多すぎる
Shopifyの強みは、テーマやアプリによるデザインの選択肢の多さですが、可能なデザインが多すぎるため、慣れないうちは取捨選択が難しい一面もあります。
無暗に機能を多く入れすぎると、サイトの読み込みが重くなったり、表示機能の選択肢が多すぎる結果、お客さまにとって、かえって使いにくくなってしまうかもしれません。
そのため、デザインは慎重に選択して、可能な限りシンプルな見た目で使いやすいユーザーインターフェースを提供することが重要です。
Shopifyの越境ECで成功しているサイト事例を紹介
続いて、Shopifyで越境ECサイトを作成して海外進出に成功している事例を、雑貨、日用品、アパレル別にそれぞれご紹介します。
Shopifyの越境ECで成功しているサイト事例3つをご紹介
- 【雑貨】Fake Food Japan
- 【日用品】BENTO&CO
- 【アパレル】Tabio
【雑貨】Fake Food Japan
Fake Food Japanは、日本のフェイクフード(模造食品)を世界中に販売するオンラインストアです。
Shopifyを使用した多言語対応のサイトを構築し、国際配送や多通貨対応などの機能を活用しています。
独自の商品と、日本の伝統的な職人技を上手にPRしたサイトデザインが特徴です。
また、商品をフルオーダーできるサービスも展開しており、日本の文化と海外需要のマッチングによるマーケティングに成功しています。
【日用品】BENTO&CO
BENTO&COは日本の弁当箱や食器、調理器具を販売する越境ECサイトです。
最初にトップサイトを訪問した際に、お客さまのロケーション情報に合わせて言語設定の切り替えをポップアップで勧めてくれる設計が非常に親切です。
海外のお客さま向けに全文英語によるブログも展開しており、日本の文化を紹介しながら、それに関連した商品を販売するという戦略に成功しています。
また、販売されている商品も、日本国内でも一般的ではない、デザインセンスに優れた独自商品を数多く展開しているため、海外だけでなく日本国内にもファンが多いサイトとなっています。
【アパレル】Tabio
Tabioは日本の靴下ブランドで、Shopifyを使用して世界中に向けたECサイトを運営しています。
海外向けのサイトでは、国内サイトよりもさらに洗練されたシンプルでお洒落なサイトデザインを実現し、高品質な靴下のビジュアルを活かした商品ページは、さながらファッション誌のようです。
また、靴下ならではの厚さを表す指標は絵で度合いを示しており、どの国の人が見ても直感的で分かりやすい表現の工夫がされています。
意外と簡単!Shopifyで越境ECを始める方法を解説
続いて、Shopifyで越境ECを開始するための方法や、必要な設定について解説します。
Shopifyで越境ECを始める方法や必要な設定
- プランを選択してShopifyサイトを立ち上げる
- デザインをカスタマイズする
- 海外発送の設定をする
- 配送方法を選択する
プランを選択してShopifyサイトを立ち上げる
まずは、Shopifyの公式ウェブサイトにアクセスし、アカウントを作成します。
アカウントを作成した後は、基本プランを選択します。Shopifyにはさまざまなプランが用意されているので、運営したいECサイトの規模や、必要なニーズに合わせて選択してください。
とにかく簡単に越境ECを開始することが目的であれば、越境ECが可能なプランの中で関税と輸入税の計算機能を備えた「プレミアム」がおススメです。
Shopifyのプラン別にかかるコストについては、こちらの記事を参考にしてみてください!
デザインをカスタマイズする
Shopifyに用意された多くのテーマやアプリを活用して、サイトをデザインしましょう。
越境ECのためには、最低限、言語切り替え機能や価格の多通貨表示切り替え機能などをサイトに導入する必要があります。
その際、テーマによる導入とアプリによるものの2つの方法がありますが、アプリは月額利用料金がかかるものが多く、サイトの運営コストを圧迫するリスクがあります。
そのため、言語切り替え機能や多通貨表示切り替え機能は、対応したテーマによる導入がおススメです。
海外発送の設定をする
この位置に、Shopifyの管理画面の「設定」から「管理」へ移動し、「エリアの作成」を選んでいるスクショがあるとよいです!
海外へ商品を発送するには、Shopifyで「発送エリアの追加」が必要です。
設定方法は、Shopifyの管理画面の「設定」から「管理」へ移動し、「エリアの作成」を選択します。
配送エリアの名前を任意で設定すると、作成したエリアに対する国と地域が選択できるため、エリアを選択すれば設定は完了です。
配送方法を選択する
Shopifyでは、さまざまな配送方法を選択できます。
「設定」メニューから「配送と配達」を選択してから配送方法の設定に進み、国際的な配送に対応している配送業者やサービスを選択して、必要な設定や料金設定を行います。
越境ECにおける主な配送方法は、クーリエ便(国際宅配便)と日本郵便(国際郵便)の2種類です。それぞれの配送方法の特徴は、以下の通りになります。
クーリエ便(国際宅配便)
- 時間帯指定、関税対応のサービスがある
- 形状や重さに関わらず、商品を配送しやすい
- 日本→アメリカ間を最短で1日で届けられる
- 配送料金は割高
日本郵便(国際郵便)
- 配送に対応している国が120ヵ国以上ある
- 形状や重さに制限が設けられている
- 配送スピードはクーリエ便と比較して遅め
- 配送料金はクーリエ便と比較して安価
商品を送る国や商品の特徴に合わせて、適切な配送方法を選びましょう。
Shopifyで越境ECを成功させるための必須ポイント
ここからは、Shopifyによる越境ECサイト構築と運営を成功させるためのポイントについて解説します。
Shopifyで越境ECを成功させるための9個の必須ポイント
- Shopifyサイトを多言語化する
- 海外の人にも使いやすいサイトデザインにする
- 販売する商品やサービスが海外に需要があるか確認する
- お客さまとなってくれる国をある程度絞る
- 決済方法を充実させる
- 関税や配送料に関する説明を欠かさない
- 商品を販売する国の法律をチェックしておく
- サイトの構築環境は日本語に対応したものを選ぶ
- 配送料金は可能な限り安い業者を選択する
Shopifyサイトを多言語化する
ターゲットとする国や地域の言語に対応した多言語サイトを構築することで、海外のお客さまにとって利用しやすいサイトになります。
そのためには、まずは最低限、英語に対応させる必要があるでしょう。
なぜなら、英語は多くの国で第2外国語として採用されているため、世界中の多くのお客さまにとって理解しやすい言語であるからです。
Shopifyの多言語対応アプリの他、時にはGoogle翻訳などの外部翻訳ツールを活用して、商品ページやカートページ、支払い画面などを翻訳しましょう。
また、サイトの多言語化においては、言語切り替え機能の設置は必須です。
サイト内の見やすい位置(ページ上部など)に切り替えボタンやリンクを設けて、お客さま自身が理解できる言語でサイトを閲覧できるよう、配慮しましょう。
海外の人にも使いやすいサイトデザインにする
サイトのレイアウトやナビゲーションをシンプルで直感的なデザインにし、海外のお客さまにも分かりやすく使いやすいサイト環境を提供する必要があります。
例えば、上でご紹介した「Tabio」のサイトのように、商品の特徴や度合いを図で示すことで、文化の違う国の人でも情報を正しく把握できるような工夫をしましょう。
また、ページ内の表示やアイコンを「ユニバーサルアイコン」で示すことで、認識の違いを防ぐ効果をもたらします。
そして、言語や通貨の切り替え、配送先の選択、決済方法の選択などをスムーズに行えるようなUIを考慮したサイトのデザインを目指すことで、海外のお客さまにとって使いやすいデザインが実現します。
販売する商品やサービスが海外に需要があるか確認する
商品を販売したい国や地域において、販売する商品やサービスに需要があるかを調査し、市場のニーズや競合状況を分析することが大切です。
その際は、他国で成功している同業他社の事例や市場調査データなどを参考にして、自社の商品やサービスが海外市場で競争力を持つかを判断してください。
お客さまとなってくれる国をある程度絞る
越境ECは多くの国や地域を対象に商品を販売できますが、はじめは特定の国や地域に絞って販売した方が成果を上げやすいでしょう。
なぜなら、一度に多数の国向けにサイトを対応させても、言語と文化の壁を超えることはそう簡単にいかないため、リソース不足に陥ってしまう可能性が高いからです。
対象とする国や地域の文化や消費習慣、法規制などについて理解を深め、それに合わせた販売戦略やマーケティングの展開を少しずつ、着実に行うことをおススメします。
そして、徐々に慣れてから、対応する国や地域を増やして、着実にサイトを成長させましょう。
決済方法を充実させる
Shopifyでは、クレジットカード、各種電子決済、地域特化の決済方法など、100種類以上の決済方法に対応しています。
ターゲットとする国や地域で一般的な決済方法を提供することで、決済方法がないことによるお客さまの離脱を防ぐ効果があります。
決済方法の充実さをアピールする最適な方法としては、サイトの見やすい位置(例えばトップページの下部など)や商品の購入ページにて、対応している決済手段のアイコンを示しておくことです。
充実した決済方法を上手にアピールして、お客さまの離脱を防ぎましょう。
越境ECで役に立つ、Shopify独自の便利な決済サービス「Shopifyペイメント」について解説した記事は、こちらになります!
関税や配送料に関する説明を欠かさない
越境ECでは、商品の配送先の国や地域における関税や税金、配送料などの追加費用について、とくに明確に説明する必要があります。
十分な説明書きがなければ、お客さまが認識していない料金を支払うリスクが生まれるため、説明不足による購入の中止や、購入後の返品対応が発生する場合があります。
そのため、お客さまが購入手続きを進める前に、予想される追加費用を理解できるように、しっかり情報を提供しましょう。
商品を販売する国の法律をチェックしておく
国や地域によって、独自の法律や規制が存在するため、商品を販売する対象国や地域の法律を把握しておく必要があります。
例えば、アルコールの販売に関しては、各国で複雑なルールや規制があるため、とくに注意が必要です。
法律違反やトラブルにならないように、商品カテゴリーに関する制限や許可、ラベリング要件などに注意しましょう。
サイトの構築環境は日本語に対応したものを選ぶ
越境ECは、日本語以外の言語を多く使用するため、正しく翻訳されているか、自然で理解しやすい翻訳か、など、細かいチェックが必要になります。
そんな中、Shopifyの構築環境までも日本語に対応していないとなると、構築環境に対応するために余計なリソースをかけることになります。
Shopifyは海外のECプラットフォームのため、アプリやテーマのマニュアルは英語のものが大半です。
そのため、Shopifyを始める際は、操作や設定が日本語に対応した環境を選ぶことがおススメです。
日本語に対応したテーマのマニュアルや、カスタマーサポートが利用できるテーマを選べば、初めての越境ECの構築もスムーズに進められるでしょう。
配送料金は可能な限り安い業者を選択する
国際配送では送料が重要な要素となります。配送料金を可能な限り抑えるために、複数の運送業者や配送オプションを比較し、費用対効果の高い業者を選びましょう。
また、送料の透明性を確保し、支払わなくてはならない追加費用について、お客さまが理解しやすいように配慮することも大切です。
そのためには、先に解説したクーリエ便(国際宅配便)と日本郵便(国際郵便)を比較して、販売する商品にとって最適な配送方法を選択してください。
世界に通用する越境ECサイトなら『MISEル』
越境ECにおいては、多言語化や多通貨表示機能が必須であることに加え、国や文化が異なる海外のお客さまにとって使いやすいサイトのデザインが必須です。
Shopify有料テーマ『MISEル』を使用すれば、これらの必須条件を全て満たしたShopifyサイトにカスタマイズが可能です。
多言語切り替え機能と、商品ページにおける多通貨表示機能の導入はもちろんのこと、商品のレイアウト変更や絞り込み機能には、万国共通のユニバーサルデザインが多く採用されています。
例えば、複数の商品を並べて機能を確認したい場合は、商品概要横の「天秤マーク」をクリックすることで比較対象として選択でき、選択したものを右上のボタンで一覧表示できます。
この他にも、越境ECの構築に役立つ様々な機能が多数組み込まれていますので、あなたのサイトを海外のお客さまにとって、使いやすく、見栄えもよいサイトに仕上げることが、『MISEル』なら可能です。
また、Shopify有料テーマ『MISEル』は、業界初の完全日本語に対応した構築環境とマニュアル、メールによるサポートに対応しております。
これにより、ただでさえ多言語化対応でリソースが割かれてしまっていても、サイトの構築そのものはストレスのかからない日本語でカスタマイズ可能です。
『MISEル』であれば他のテーマを使用するよりは圧倒的にストレスフリーな環境で構築できるため、サイトのカスタマイズが捗ること間違いありません。
Shopifyを越境EC化して世界中に商品を届けよう!
今回の記事では、Shopifyを使った越境ECの始め方や、Shopifyで越境ECを始めるメリット、越境ECで成功するために押さえたいポイントについて解説しました。
Shopifyで越境ECを始める9個の強みやメリット
- 多言語化に対応
- 世界中の通貨に対応
- 世界中の決済方法に対応
- 海外発送や税率の計算が他のECプラットフォームよりも簡単
- SNSなどと連携して販路(販売チャネル)を増やせる
- 越境ECの運営支援向けのアプリが充実
- 海外にも通用するサイトデザインができる
- Shopifyには集客に強い機能が整っている
- トレンドやグローバルな変化に対応しやすい
Shopifyで越境ECを成功させるための9個の必須ポイント
- Shopifyサイトを多言語化する
- 海外の人にも使いやすいサイトデザインにする
- 販売する商品やサービスが海外に需要があるか確認する
- お客さまとなってくれる国をある程度絞る
- 決済方法を充実させる
- 関税や配送料に関する説明を欠かさない
- 商品を販売する国の法律をチェックしておく
- サイトの構築環境は日本語に対応したものを選ぶ
- 配送料金は可能な限り安い業者を選択する
一見、難しそうな越境ECですが、多言語化や多通貨対応などのポイントを押さえれば、Shopifyを活用した新規参入は誰でも可能です。
日本だけをターゲットにECサイトを運営するよりも、越境EC化して海外を相手にサイト運営をすれば、サイトの大きな成長と売り上げアップが期待できるでしょう。
越境ECでは、海外のお客さまも利用しやすいサイトにすることが重要ですが、有料テーマの『MISEル』を利用すれば、デザインに優れて使いやすく、かつ越境ECのポイントも押さえたサイトが簡単に作成できます。
また、Shopify有料テーマの『MISEル』は日本語に完全対応したテーマであり、日本語によるサポートも充実しています。
越境ECに参入しようと思い立ち、はじめて有料テーマを使う方にとっても使いやすいテーマとなっておりますので、ぜひ一度、『MISEル』をチェックしてみてくださいね!