Shopifyテーマとは?テーマの基本と入手方法

Shopify公式テーマ

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Shopifyテーマの基本から、選ぶときのポイント、入手方法などをご紹介しています。

Shopifyでは商品を登録して販売するという機能を備えています。

これはECプラットフォームでは普通の機能です。ECプラットフォームだけでなく、この商品を登録して販売するというのは、たとえばメルカリやヤフーオークションなどに出品された事のある方には馴染み深いかもしれません。

メルカリなどで出品すると、商品はあらかじめメルカリによって決められたレイアウトで商品が展示されることになります。

しかし、Shopifyは自社ECサイト構築のためのプラットフォームなので、決められたレイアウトやデザインでなく、より自社の商品を魅力的にみせるためにカスタマイズすることができます。

このカスタマイズを行うのに使われるのがShopifyテーマです。

ちょうど、自社の商品を量販店に出すと、どこの棚にどのように商品が展示されるかわかりません。ですが自社の直販店であれば商品のそれぞれの魅力が伝わるようにポップつけたり、すきな場所に展示できる。といった感じかもしれません。

Shopifyテーマ

Shopifyをはじめた時点では最初に「Dawn」と呼ばれる最もベーシックな無料テーマが最初から入っています。

Shopify管理画面から「オンラインストア > テーマ」から確認できます。

テーマの画面には「現在のテーマ」と「テーマライブラリー」という2つの項目があります。

現在のテーマ

現在のテーマは、現在Shopifyストアに訪れたお客様が見ることになる公開中のテーマです。

テーマライブラリ

テーマライブラリでは複数のテーマを保持しておくことができます。

このライブラリの中からテーマを選び公開すれば、「現在のテーマ」と入れ替わり、即時に別のレイアウトなどに切り替えることができます。

基本的にはこのテーマライブラリの中のテーマをカスタマイズして、準備が整ったら公開するという流れになります。

もちろん公開中のテーマもカスタマイズすることができますが、レイアウトがうまくいっていなかったり、文章などが途中までしか入力していないまま、などまだ完成していなものがお客様から見えてしまうのでおすすめしません。

テーマライブラリで準備を整えプレビューをしっかりと行ってから公開することをオススメします。

デフォルトのShopifyテーマ

Shopifyをはじめた時点では「Dawn」という名前のデフォルトのShopifyテーマが予めインストールされています。

もちろんこのシンプルな「Dawn」テーマをカスタマイズしていっても良いですが、よりオリジナリティを出したい場合は、別のShopifyテーマをインストールしカスタマイズしていくことができます。

自社ECを構築する大きなメリットは、なんといってもストアの見た目を自由に変更することができる点でしょう。

あなたの扱う商品のラインナップにあったレイアウトやデザインを構築し、ブランドの訴求力・カスタマーロイヤリティ・お客様の満足度を高めていきましょう。

Shopifyテーマを手に入れる

Shopifyテーマはたくさんあります。自社に合うテーマ選びが重要になってきます。Shopifyが予め用意してくれている無料のものもあれば、他のデザインの会社が作った有料のもなどもあります。

SHOPIFYテーマストア : 無料テーマ

Shopifyは現在デフォルトの「Dawn」を含む8つほど無料のテーマを用意しています。(2022年5月時点)

Shopify管理画面の「オンラインストア > テーマ > 無料テーマ」からアクセスできます。

メリット

なんといっても無料で手に入れられることです。

プレーンでシンプルなものが多く、Shopifyテーマのカスタマイズをここからスタートしてみるとわかりやすいでしょう。

デメリット

無料テーマなので有料テーマとくらべると機能やデザインが似通っている印象をうけます。また有料のものに比べると機能は少ない場合が多いです。

Shopifyを使用しているECストアは世界中で何百万といます。ですが無料テーマは8つしかありません。みなが無料テーマをつかうと他のストアと似たものになってしまい、独自のブランド感を出すのは難しくなります。

またほとんどがプレーンでシンプルなもののため凝ったサイト構築には向いていないでしょう。

SHOPIFYテーマストア:有料テーマ

Shopifyのテーマストア上にて、現在Shopifyの最新の仕様(OS2.0)に対応したShopifyテーマは約70個ほど販売されています。価格帯は$150-350となっています。だいたいの平均価格は$250ほどで、$250-300くらいのものがレビュー数も多く良く売れているようです。

これらはShopify自身が作ったものでなく、第三者のウェブ制作会社(Shopifyテーマ開発者)などが制作し販売しているテーマです。

メリット

無料テーマにはない機能を実装していたり、よりデザインに凝ったものなどがあります。

テーマによっては、商品ジャンルをはっきり押し出しているテーマもあり、自分のブランドやアピールしたい雰囲気にぴったりなものが見つかればより良いECサイトがつくれるでしょう。

デメリット

現在Shopifyテーマストアで販売されているテーマはいずれも英語仕様ばかりです。

Shopify自体は多言語でのストア表示に対応していますが、日本語でカスタマイズできる有料テーマはこちらで確認した限りではなさそうです。現時点で日本の会社が制作したものはないようです。(2022年5月)

すべて確認したわけではないですが、テーマ制作会社も日本の会社ではないため、サポートも英語で問い合わせないと的確な解答を得るのは難しいでしょう。

またデメリットではないかもしれませんが、デモストアのデザインの雰囲気や扱っている商品郡などが日本の事情とは少しかけ離れているものもあり、なかなか最適なものを選ぶのも大変という印象です。

写真のデモストアのトップでは「手斧?」を全面に押し出していますが、日本だと手斧を全面に押し出したいというストアは少ない気がします。カナダなどの山林の多い地域では良く売れるのでしょうか(?)(Shopifyはカナダ発)

SHOPIFYテーマの自作

会社の規模によっては非現実的な選択かもしれませんが、自社で作成する方法もあります。

Shopifyテーマは販売されているものに限らず、自由に作成しインストールすることができます。

ShopifyテーマにはLiquid(リキッド)と呼ばれるプログラミング言語(テンプレート言語)が使われています。これはShopifyに使われる独自の言語です。

Shopifyテーマの開発者向け情報のページ Shopify dev

メリット

自社だけのオリジナルなものができます。

既存のテーマだけでは実現できないレイアウトや魅せ方などが行なえます。

デメリット

ホームページ作成と似ていますが、Shopifyが独自につかうLiquid言語で作成する必要があります。また作成の開発ドキュメントもすべて英語であり、日本語での情報は少ないのが現状です。

また通常の静的なホームページと違い、登録した商品を動的にレンダリングするなどCMS(コンテンツマネージメントシステム)に対応した制作が必要です。通常のホームページ作成の何倍もの労力が必要とされます。

SHOPIFYテーマの制作外注

上記で説明したように、Shopifyテーマは独自に作成しインストールできるため、ホームページ制作会社・ソフトウェア制作会社などに注文しShopifyテーマを作成してもらう方法もあります。

メリット

自社だけのオリジナルなものができ、既存のテーマだけは再現できないレイアウトや魅せ方などが行なえます。

また、作成後のサポートも日本語で受けられるなどのメリットもあります。(制作会社によりますが)

デメリット

自社だけの独自のテーマを作成してもらうことになるのでコストがかかります。

通常のホームページを作る何倍も労力がかかるため、作成コストは高くなります。

期間もかかってきます。独自にテーマを作るには大体6ヶ月と言われています。

またShopifyの仕様に合わせたLiquidという特殊な言語を使用する必要があるため、対応できる制作会社も多くありません。

多くの場合は、イチから作成するより、無料テーマを編集し独自のものに仕上げるというのが多いようです。

外部のSHOPIFYテーマ販売

Shopifyテーマはテーマストア以外からも購入することが可能です。

ですが、現在日本でShopifyテーマの販売を行っているところは皆無です。

ほとんどが英語での販売です。

当社調べですが、『MISEル』テーマが現時点では日本語で販売している唯一のShopifyテーマとなります(2022年5月時点)

メリット

テーマストアにないデザインや機能のものが豊富にある。

例えば、『MISEル』テーマは日本語でのカスタマイズに対応しています。

デメリット

販売元がデモサイトなどを用意しているものはありますが、実際の使い心地などはインストールするまでわからない場合があります。仮にデモサイトが魅力的で優れていても、自社の用途にあっているかは購入するまでわからないなどがあります。

『MISEル』テーマでは無料で試せるデモ版を用意しております。購入後でないと使用できない機能などが一部ありますが、カスタマイズの使い心地などを試していただけるようになっています。

英語でのサポート。これもShopifyテーマストアと同様、日本の会社以外の販売元であると、日本語でサポートしてもらうのはなかなか難しいでしょう。

『MISEル』テーマでは日本語でのメールサポートに対応しています。

あとがき

いかがでしたでしょうか? Shopifyのテーマがどのようなものか・またどこで手に入れられるのかのご紹介をしました。

テーマの選び方・テーマのカスタマイズについても今後紹介していきたいと思います。

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