Shopifyの運営には、決済手数料やプラン料金など様々な手数料がかかりますが、売り上げに対する手数料やサイトの運営費用が具体的にどれだけかかるのか、気になる方は多いはずです。
今回の記事では、Shopify運営にかかる手数料について詳しく解説し、運営コストを抑えるためのコツについても解説します。
コストを抑えた安定的で長期的なECサイト運営を目指したい方のためになる内容ですので、ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
目次
Shopifyでかかる手数料や運営コストとは
まず、Shopifyでかかる手数料や運営にかかるコストについて解説します。
項目が多いため、運営には多くの手数料が取られてしまうと感じるかもしれませんが、後に解説するコツを実践すれば、いくつかの項目は無料になるのでご安心ください。
Shopifyでかかる6つの手数料や運営コスト
- プラン料金
- 決済手数料
- 取引手数料
- 両替手数料
- 振込手数料
- アプリの月額利用料
プラン料金
Shopifyでは複数のプランを提供しており、それぞれ異なる機能や価格設定があります。
“ベーシック”、”スタンダード”、”プレミアム”が存在し、それぞれ最初の3か月は月額$1で利用できます。
さらに大規模ECサイトを運営する方向けの”Shopify Plus”も存在し、プラン料金は月額で支払われ、プランの選択に応じて機能やサポートのレベルが異なります。
ベーシック | スタンダード | プレミアム | Shopify plus | |
月額料金 | $33/月 | $92/月 | $399/月 | $2,000/月 |
年額料金 | $25/月 | $69/月 | $299/月 | – |
なお、ベーシック〜プレミアムのプランについては、年払いを選択することでひと月当たりのプラン料金が25%オフになる特典があります。
※カート機能のみをご利用したい方は$5/月で利用可能な“スターター”プランが利用できますが、Shopifyのデザインを活用したECサイトを運営する場合は”ベーシック”以上のプランを選択する必要があるため、注意してください。
決済手数料
決済手数料とは、お客さまが商品を購入した際の決済手段に応じてかかる、運営側が負担する手数料のことです。
例えば、お客さまのクレジットカードの決済手数料が5%の場合、¥10,000の商品が売れた際にかかる決済手数料は¥10,000×5%=¥500となります。
Shopifyにおいては、プランと利用するクレジットカードの種類によって異なり、上位プランほど決済手数料は割引されます。
スターター | ベーシック | スタンダード | プレミアム | Shopify plus | |
日本のオンラインクレジットカード手数料 | 5.0% | 3.4% | 3.3% | 3.25% | 3.15% |
海外/Amexのオンラインクレジットカード手数料 | 5.0% | 3.9% | 3.85% | 3.8% | 3.75% |
JCBのオンラインクレジットカード手数料 | 5.0% | 4.15% | 4.1% | 4.05% | 契約時確認 |
外部決済を利用した際の取引手数料
取引手数料とは、後述するShopifyペイメントを設定していない場合に、お客さまが外部決済した支払い額に対して運営側にかかる手数料です。
上記の決済手数料とは別にかかるコストであり、この手数料も、各プランによって異なります。
スターター | ベーシック | スタンダード | プレミアム | Shopify plus | |
取引手数料 | 5%+約440円 | 2.0% | 1.0% | 0.5% | 0.15% |
両替手数料
両替手数料とは、海外のお客さまからの日本円以外の支払いを受け取る際に発生する手数料です。
Shopifyは越境ECとして海外からのお客さまにも商品を買ってもらいやすいECプラットフォームなので、外貨による支払いにもしっかり対応しています。
尚、米ドルの場合は支払い額に対して1.5%の手数料がかかり、その他の通貨には2%の手数料がかかります。
振込手数料
振込手数料とは、上記の各種手数料が引かれた後の最終的な支払額が、運営者の口座に振り込まれる際にかかる手数料です。
お客さまの決済サービスによってかかる手数料は異なりますが、出金額が一定額以下の場合(例えば、出金額¥50,000未満なら¥250/件など)に、¥200〜300ほどの手数料が発生します。
アプリの月額利用料
Shopifyサイトに機能やデザインを追加するためにアプリを使用していた場合、アプリひとつひとつに対して月額利用料が発生する場合があります。
アプリは、サイトに簡単に導入できる反面、有用なものほど月額利用料金が高額になりがちなので、導入しすぎるとECサイトの運営コストを圧迫するリスクがあります。
中には、最初の数日間は無料で使用できますが、期間経過後に料金が発生するアプリもあるため、導入はよく考えてから実施しましょう。
例えば、SEO対策アプリとして人気の高いSEO Managerは、最初の7日間は無料ですが、その後は月額$20の利用料金がかかるアプリです。
なお、アプリはShopify公式のアプリショップから購入可能ですが、¥ではなく$で支払う必要があり、為替の影響を受ける点にも注意が必要です。
大手ECプラットフォーム間のプラン料金や決済手数料の比較
続いて、Shopify以外のECプラットフォームと、その他の有名なECサービスとのプラン料金や決済手数料などを比較してみました。
Shopifyベーシックプラン | BASE | STORES | 楽天市場 | |
プラン料金 | $33/月 | 無料 | 1980円/月 | 19,500円/月
(+初期費用60,000円) |
決済手数料 | 3.4% + 0円
3.9% + 0円 4.15% + 0円 |
3.6%+40円 | 3.6~5.0% | 2.5~3.4% |
取引手数料 | 2.0%(無料の場合あり) | 3% | なし | 2~7% |
両替手数料 | 米ドル:1.5%
その他:2% |
対応なし | 対応なし | 対応なし |
振込手数料 | 200~300円
(無料の場合あり) |
2万円以上:無料
2万円以下:500円 |
一律275円 | 一律330円
(楽天銀行指定なら無料) |
この中ですと、毎月決まってかかる手数料が一番安いのはBASEですが、取引手数料が3%かかってしまうため、売り上げが伸びるとその分引かれる手数料が悪目立ちしてしまうでしょう。
Shopifyは他のプラットフォームと異なり、海外のお客さまも商品を購入しやすい仕組みが特徴なので、売上のポテンシャルは最も高いという強みがあります。
また、下記にご紹介するShopifyペイメントを利用すれば、取引手数料と振込手数料が無料になるメリットもあるため、売り上げが伸びるほど手数料が割安になるECプラットフォームです。
Shopify独自の便利な決済サービス「Shopifyペイメント」のメリット
Shopifyには、手数料の一部が無料になり、メジャーな決済手段に対応したShopifyペイメントという独自の決済サービスが存在します。
これを利用することで、他のECプラットフォームよりも簡単に決済方法を設定できるだけでなく、手数料のコストを大きく抑えられるメリットがあります。
Shopify独自の便利な決済サービス「Shopifyペイメント」の5つのメリット
- 取引手数料と振込手数料が無料
- Shopify管理画面からすぐに設定可能
- Apple Pay、Google Pay、Amazon Payなどに対応
- 入金サイクルが早い
- 外貨決済に対応している
取引手数料と振込手数料が無料
Shopifyペイメントを利用すると、取引手数料と振込手数料が無料になります。
前述した通り、取引手数料はプランによりますが最大2.0%かかりますので、これが不要になれば売上の一部を手数料として支払う必要がなくなり、利益の最大化が可能です。
さらに、Shopifyペイメントは、利用にかかる初期費用や月額料金などがなく、ShopifyでECサイトを運営している方であれば、どなたでも無料で使えるサービスです。
そのため、ShopifyでECサイトを運営しているのであれば、使わない手はありません。
Shopify管理画面からすぐに設定可能
Shopifyペイメントは、特別な手続きや複雑な設定は必要なく、Shopifyの管理画面から簡単に設定可能です。
また、書類の提出や運営者の経済状況などを審査するステップもないため、導入に関する敷居が低いのも魅力です。
ただし、国ごとの法律の変化や規制の改正があった場合は書類の提出が求められることがありますが、それらがなければ基本的に利用を続けられます。
Apple Pay、Google Pay、Amazon Payなどに対応
Shopifyペイメントは、Visa、Mastercard、JCB、American Expressなど、大抵の国内クレジットカードブランドに対応しています。
さらに、Apple Pay、Google Pay、Amazon Payにも対応しているため、スマホから ECサイトを利用するお客さまにとっても、商品を購入しやすい特徴があります。
そのため、購入方法が充実していないことによるカゴ落ち率を低下させ、売り上げにつなげやすい点が大きなメリットです。
入金サイクルが早い
Shopifyペイメントによる決済で得た支払いは、お客さまの決済方法によって多少異なりますが、支払いがあった次の週の金曜日に指定口座に入金されます。
つまり、最短で商品が購入されてから5日後に売り上げが入金されるサイクルです。
入金サイクルが早ければ、その分商品が売れてから次の商品の仕入れや製造にかけられる資金を早く調達できるため、キャッシュフローの安定化が可能になり、特にECサイト始めたてに起こりがちな赤字操業を予防できます。
その他のECプラットフォームでは入金が月末締めで翌月払いのものが多い中、Shopifyペイメントは非常に早い入金サイクルが大きな強みです。
外貨決済に対応している
Shopifyは、ECサイトの多言語化に優れており、日本国内だけでなく、海外のお客さまにも商品を販売しやすい越境ECとしての特徴があります。
Shopifyペイメントでは、米ドルやカナダドル、ユーロなど、多数の通貨に対応しています。
そのため、あなたのECサイトの商品を世界中のお客さまに販売する環境が、他のECプラットフォームと比較してShopifyには整っているため、大きな利益を得るチャンスをつかみやすいでしょう。
Shopifyの手数料は消費税10%の課税の対象?
上記で解説したShopifyの運営にかかるプラン料金や決済手数料などの手数料には、Shopify自体が海外事業者であることから日本の消費税10%がかかりません。
ただし、手数料は米ドルで請求されるため、請求時点のドル円レートによって、本来固定額であるはずの基本プラン料金やアプリの利用料金が変動する点は注意が必要です。
Shopifyの運営にかかる手数料を安く抑えるコツ
続いて、Shopifyに支払う手数料などのコストを抑えて毎月の運営費用を節約するためのコツをご紹介します。
これらの方法を試せば、抑えたコスト分だけあなたの手元に資金が残るため、低コストで長期的なECサイトの運営が可能になります。
Shopifyの運営にかかる手数料を安く抑える4つのコツ
- プランを見直す
- プラン料金を年額払いにする
- Shopify ペイメントを利用する
- アプリの代わりに有料テーマを導入する
プランを見直す
先ほどご紹介した通り、ShopifyのプランはスターターからShopify plusまで幅広い料金設定があるので、手数料を抑えるために、自身のビジネスの規模やニーズに合わせて最適なプランを選ぶことが重要です。
スターター | ベーシック | スタンダード | プレミアム | Shopify plus | |
月額料金 | $5/月 | $33/月 | $92/月 | $399/月 | $2,000/月 |
年額料金 | – | $25/月 | $69/月 | $299/月 | – |
Shopifyでは、運営の途中であってもプランを変更できるため、小規模な店舗やECサイトを始めたばかりの場合は低コストのプランからスタートする方法がおススメです。
低コストのプランから開始して、必要に応じてプランをアップグレードすれば、効率的にECサイトを成長させられるでしょう。
逆に、ECサイトの規模からプラン内容が過度と判断される場合は、ダウングレードしてコストカットすることも可能です。
プラン料金を年額払いにする
通常、Shopifyのプラン料金は月額料金で支払われますが、年間契約を選択することで25%の割引が受けられます。
例えば、ベーシックプランでECサイトを2年間運営した場合の月額料金と年額料金の差は、約$200ものコストの差が発生します。
よって、年額払いにすることで月額料金を割引された金額で支払うことが可能であり、長期的な視点で見ると運営コストが下がるため、長くECサイトを運営する予定であれば年間契約がおすすめです。
Shopify ペイメントを利用する
先に解説したShopifyペイメントを利用すれば、取引手数料と振込手数料が無料になります。
特に、取引手数料はプランによって異なりますが、お客さまの注文ごとに最大で5%かかる場合もあるため、これを抑えられれば大きなコストカットになります。
スターター
(※Shopifyペイメント対象外) |
ベーシック | スタンダード | プレミアム | Shopify plus
(※Shopifyペイメント対象外) |
|
取引手数料
(Shopifyペイメントを利用すれば無料) |
5%+約440円 | 2.0% | 1.0% | 0.5% | 0.15% |
ただし、プランによってはShopifyペイメントが対象外のものも存在するため、Shopifyペイメントを利用したいのであれば、加入しているプランにも注意が必要です。
アプリの代わりに有料テーマを導入する
Shopifyでは、ECサイトのデザインや機能をサポートする有用なアプリが多数提供されていますが、多くのものは月額料金がかかります。
便利だからといってアプリをECサイトに導入しすぎると、プラン料金の他に、毎月の固定出費にアプリの使用料金ものしかかってしまうので、ECサイトのランニングコストを圧迫してしまいます。
一方で、Shopifyの有料テーマを利用すれば、アプリを使わなくてもアプリと同様の機能をECサイトに導入可能です。
有料テーマは一度の購入で永久的に利用でき、アプリのように毎月の利用料金を支払う必要がありません。
そのため、アプリの月額利用料を抑えた長期的なECサイトの運営が、有料テーマであれば可能になります。
ECサイト運営にかかる手数料を抑えるならShopify有料テーマの『MISEル』がおススメ!
ECサイト運営にかかる手数料を抑えるのであれば、Shopify有料テーマの『MISEル』を利用したサイト制作がおススメです。
Shopify有料テーマの『MISEル』であれば、Shopify独自の便利な決済サービス「Shopifyペイメント」を利用して手数料をカットしながら、Shopifyアプリの使用を抑えて運営コストを圧迫しないECサイトが実現します。
例えば、メニューバーを画面いっぱいに開いてサイト全体の構造を分かりやすく表示できるメガメニューは、アプリ課金で月額約$10ほどかかりますが、『MISEル』であればカスタマイズ機能として備わっています。
キャンペーンの告知や商品のアピールに役立つポップアップ機能も、アプリで導入すれば表示回数が制限された上で最大月額$70以上もかかってしまうところ、『MISEル』であれば機能の一つとして、表示制限なく導入可能です。
また、ECサイトの商品写真をカタログのように表示するルックブック機能は、月約$15の有料アプリで導入できますが、『MISEル』であれば機能のひとつとしてはじめから導入されています。
これらの機能をアプリで導入した場合と、『MISEル』で導入した場合にかかる手数料の差は2年間のECサイト運営で約22万円となり、運営期間が長くなる分、その差は広がり続けます。
メガメニュー | ポップアップ | ルックブック | 合計 | |
アプリ | Buddha Mega Menu & Navigation
$9.95/月 2年で$239 |
Promolayer
$70/月 2年で$1,680 |
XO Gallery
$14.95/月 2年で$358.8 |
¥311,892
(合計$2,227.8 $1=¥140で 計算) |
Shopify有料テーマ
『MISEル』 |
導入済み | 導入済み | 導入済み | ¥84,800
(一度きりの買い切り) |
『MISEル』には上記で紹介した以外にも、本来アプリによってECサイトへ導入可能な機能やデザインを、最初から多く揃えております。
さらに、『MISEル』は業界初の完全日本語対応のShopifyテーマであるため、日本人の運営者の方にとってカスタマイズがしやすいテーマとして、多くの方にご利用いただいている実績があります。
Shopifyで手数料を抑えたECサイト運営をしよう
今回の記事では、Shopifyの運営にかかる手数料などの運営コストについて解説しました。
お客さまによる決済手数料については、どのECプラットフォームであっても必ず必要なコストですが、取引手数料や振込手数料などはShopifyペイメントを利用すれば抑えられます。
また、Shopify運営にかかる決済手数料以外の固定費をなるべく抑えるためには、有料アプリになるべく頼らないECサイトのデザインやカスタマイズが必須です。
有料テーマ『MISEル』を使用すれば、アプリの月額利用料を抑えながらも、デザインや機能に優れたECサイトを長期で安定的に運営できます。
運営コストのカットとアプリ不要の機能追加やデザインが可能な有料テーマ『MISEル』を、ぜひ一度ご検討ください!