Shopify開催『テーマアクセラレーター2022』に参加してみた。Phase1 前編

テーマアクセレレー ター2022

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テーマアクセラレーターとは?

Shopifyテーマアクセラレーターとは、Shopifyが開催するShopifyパートナー向けの支援プログラムイベント。招待制となっており6ヶ月にわたる講座のようなものとなっています。とくに今回は「テーマアクセラレーターー2022」ということで、テーマ開発にあたっての内容が中心。

Shopifyではサードパーティ開発者向けのサポート部門を用意しており、今回そのサポートチームが登壇しテーマ開発にあたっての講座を行う予定の模様。

今回のこのイベントは、テーマ開発者向けとなっているがLiquidコード編集を行い既存のテーマに機能を追加したりデザインを加えるShopifyパートナーにも必見の内容となっています。

残念ながら講座はすべて英語。今回は参加した中で得られた情報をいくつか再構成しながら紹介します。

トピック1 Shopifyテーマの販売と収益

最初のトピックはShopifyテーマの販売に関して大まかな内容。

YoutubeでShopifyテーマ開発などの説明も行っているYoutuber Jan Frey氏。Shopify社の開発者支援部からLiam Griffin氏(Senior Developer Advocate )。この二名によるQ&Aによる対談形式で行われた。行われた質問と解答を簡単だが再構成してまとめてみた。

全体のテーマは「どのようにテーマをつくるのがベストか?」という議題。

基本的にはFrey氏が質問し、それに Griffin氏が答えるという形式で行われた。

テーマアクセレレー ター2022

Q1どのように良いコンセプトを思いつくか?

まずいきなりコードを書き始めるのでなく、どのようにマーチャントや購入者がShopifyテーマと接点を持ち関わるかを考えることです。

Shopifyテーマは、マーチャントにとってサイトをデザインするときに、購入者(サイト訪問者)にとっては欲しい商品にたどり着くための経路に深く関わってきます。商品を探し・選び・カートに入れ・決済をする。そのためShopifyテーマは、ただサイトの見た目のためでなくUIユーザーインターフェイスを構築するという役割を果たすこととなります。個々のマーチャントや市場・業界の特性を考え、なるべく実際の現場との乖離をなくすことが重要です。

『MISEル』テーマは、実際にShopifyパートナーとして個々のマーチャントをサポートしている開発者によって開発されたテーマです。開発者の独りよがりでなく、現場の声なども反映されて設計されているため、安心してお使いいただけます。

Q2デザインツールを使うべき?

ウェブサイト制作と同様にShopiyテーマを作るにあたってFigmaのようなデザインツールを使うことは有効です。

Shopifyテーマのコードプログラムを書き始める前に、こういったデザインツールで、購入者がどのような経路をだり欲しい商品にたどり着くかをあらかじめデザインしておくのは非常に有効な手段です。

またShopiyテーマの個々の設定(カスタマイズ)の使いやすさ・UI設計・ユーザビリティの向上もこういったデザインツールを活用するのもおすすめです。

とくにShopiyテーマはたくさんの機能が必要となってくるため、全体を通した統一感を出すのにもデザインツールは役に立ちます。

あらかじめ基本的なデザインを決めておくことは、開発をすすめる道標となります。

『MISEル』テーマは長年ウェブ制作やデザインを行ってきた開発者によってデザイン・設計されているため、UI設計や統一感なども現実のウェブ事情を踏まえたものとなっています。

Q3 テーマはニッチ需要をとらえるものにするべきか?

Shopiyテーマストアでは、テーマをどの業界向けかによってカテゴライズして表示しています。数あるテーマの中から最適なものを探すのに、マーチャントはこのカテゴリーを参考にすることになります。

テーマ開発の最初の段階で、どの業界向けに設計していくは重要です。

またターゲットの基準をきめる際には、業界だけでなく、特定の国や地域の事情を加味することも有効です。

例えば、ドイツですとオンラインストア上で法的な文章・個々の価格単位・承認のチェックボックスなどの表示を義務付けられているそうです。そういった特殊な機能を備えるテーマは、「業界」基準よりも、地域を基準としたものとなりえます。

『MISEル』テーマは業界よりも、日本のマーチャント様にご使用いただけるようにしてあります。日本語によるカスタマイズ画面や住所などの順番も日本のローカル事情にあわせてあります。

Q4 特定の国ターゲットを絞ることもあり?

先程のドイツの例のように、特定の国にターゲットを絞ったテーマも有効な手段です。特定の国による事情は、法的なことだけでなく、デザインや審美性にも関わります。例えば、日本ではヨーロッパやアメリカなど他の国にみられない独特なデザイン・レイアウトの特徴があるようです。

こういった国や地域の特性の基準に合わせたデザインやフォーマットをテーマを考えることは有効な施策です。

2022年になり多くのShopifyテーマが利用できるようになってきましたが、『MISEル』は日本で初めてとなる、日本をターゲットにしたShopifyテーマです。(当社調べ)

Q5 どのようにニッチターゲットを絞るか?

(これまでの関わったウェブ制作などの)経験を活かせるニッチ需要などを考えると良いでしょう。経験の中から得た独自のノウハウなどを活かしたShopifyテーマ制作をするのはとても有効です。

『MISEル』は長年ウェブ制作・デザインを行ってきたチームにより開発されていて、これまで培ったノウハウを『MISEル』テーマに活かしています。

Q6 どのようにニッチ需要のことを知るか?

マーチャントへの直接のインタビューなどはとても有効な方法です。そのニッチ需要のマーチャントがどのような問題をかかえ、どのようにその問題に取り組んでいるかを知れば、Shopifyテーマにどのようなことが求められるかを知ること大切です。

とくにこれからオンラインストアをはじめる起業家などと話すことは良いきっかけとなります。彼らは「どのように在庫を管理するか」「どのように商品を展示するか」などといったことに取り組んでいて、インタビューや対話を通じてビジョンを共有することは、ニッチ需要を知る良いチャンスとなるでしょう。そうすることはShopifyテーマを作成する前にユーザーフィードバックを得るようなものであると言えます。

Q7 どのようにマーチャント接点を持つか?

マーチャントへのインタビューは非常に有益です。ではどのように接点を持つか?

Facebookグループ・コミュニティーフォーラムといったものは非常に有用でしょう。またマーケットフェア(商品展示会)などを訪れ直接話しができる良い機会かもしれません。

Q8 どのくらいニッチに絞り込むか?

ファッションカテゴリーなどは良い例です。同じファッションカテゴリー内でも、たくさんのカテゴリーがあります。例えばフォーマルな服装・スポーツウェア・ブティック・さらにはペット用の服など、同じファッションカテゴリー内でも様々なサブカテゴリーがあります。

とくにデモストアを考える上で、ニッチを絞り込むことは重要です。

マーチャントにとって、デモストアはこのテーマを使えばどんなサイトが作れるかを知る手がかりになるでしょう。

『MISEル』テーマは複数のデモストアをご用意しております。ぜひご覧になって、『MISEル』テーマ導入の参考にしてください。

Q9 どのくらいのスタイルが必要?

どのくらいのスタイルが必要?

Shopifyのテーマにはいくつかのスタイルをもたせることができる。

初期の段階ではデザインする上で一つのスタイルに集中するのが良いでしょう。

複数スタイルをデザインすることは、後々で良いでしょう。

もし用意するのであれば、特定のカラーコンビネーションのバリエーションを表示するためなどに2-3くらいのスタイルを用意することをおすすめします。

Phase1 後編に続きます

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